管理人について(大石健一)
日本基督教団茨木春日丘教会(礼拝堂の建物名「光の教会」)牧師
大学非常勤講師(宗教学、キリスト教学、キリスト教倫理)
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茨木春日丘教会(通称・光の教会)牧師・キリスト教学講師 大石健一
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<関連動画>
【新宗教・新興宗教】「PL教団」(パーフェクトリバティー教団)・PL学園
https://youtu.be/uZRwr8M2Lwk
【新宗教・新興宗教】サイエントロジー(教会) ーその歴史と教義 トム・クルーズは熱心な信徒
【新宗教・新興宗教解説】「天理教」ーその歴史と教祖中山みき氏の足跡
【新宗教・新興宗教解説】【天理教】天理市探訪ー教団名を冠した宗教都市
【新宗教】創価学会
【新宗教・新興宗教解説】「真如苑」ー伊藤真乗、友司夫妻の足跡と教団の歴史
ーーーレジュメーーー
「私が思う、五つの新宗教・新興宗教のメリット・デメリット」ーPL教団、天理教、サイエントロジー、創価学会、真如苑
==🟢1 PL教団==
・個人的には、もっとも母性本能をくすぐられる教団
・今年、紙媒体の教団関係の読み物はデジタル化したが、
内容があったかい。信徒を締めつける圧がなくて優しい
メリット1:一時の勢いは失われて、かえって落ち着いている
メリット2:世間からのアンチが、ほぼない
ただし、忘れられつつあるが
メリット3:ほぼ勧誘はない。脱退などでのトラブルも耳にしない
メリット4:今なお、PL学園の知名度はある
PL教団については若年層には知られていない感じ
デメリット:教団の趨勢は右肩下がり。高齢化
後継者争いが解決されていない
==🟢2 天理教==
メリット1:教団名が市の名前になっているという歴史化と安定
メリット2:天理市全体が、天理教テーマパーク
おぢばがえり が楽しそう
メリット3:小中高大揃っている。高校は偏差値高め
メリット4:昔は別にして、今は勧誘がないような印象
デメリット:特になし
ネットなどでカルト呼ばわりされても、
そういう人は、宗教=カルトの認識
気にする必要はなし
==🟢3 サイエントロジー==
・最近、解説動画をあげました。
メリット1:トム・クルーズと同じ宗教になれる
メリット2:ホームページ、建物や内装が、おしゃれな感じ
メリット3:教義が、心理学的、宗教哲学的で、理知的で現代的。
第8のダイナミクスという形で、絶対神もあり
デメリット1:海外では、カルト扱いしているところも
デメリット2:日本では支部が少ないので、
ご近所に教会ありとはなりにくい。
東京・大阪・愛知といった大都市に住んでないと
==🟢4 創価学会==
メリット1:信徒数も多く、各界に信徒が存在する
強いコネクションを得られる
芸能界なら、石原さとみさん、氷川きよしさん、
遠藤憲一さん、久本雅美さん、柴田理恵さん
デメリット:アンチ創価学会の方が多い
勧誘、脱退時のトラブルの噂が多い
* アンチの数は、その教団の持つ権力と勢いに比例する
==🟢5 真如苑==
メリット1:密教真言宗を在家で信仰できる数少ない教団
メリット2:真言宗醍醐寺と強い結びつき。伝統との繋がり
対照的:日蓮正宗と物別れとなった創価学会
デメリット:アンチの方が多め。
勧誘などで、トラブルの噂も多め
中立:趨勢拡大中。伝統的宗教含め、軒並み、右肩下がりの中
* ただし、「アンチの数は、その教団の持つ権力と勢いに比例する」
**1 基本データ**
~名称~:The Church of Scientology「サイエントロジー教会」
単にサイエントロジーと呼ばれることが多い
~本部~:アメリカ・カリフォルニア
支部のサイエントロジー東京の所在地は、品川?新宿?
~創立年~:1955年
~創始者~:ラファイエット・ロナルド・ハバード
(アメリカのSF小説家、1911-1986年)
~信徒数~:100ヵ国以上に800万。
信徒として、トム・クルーズ、ジョン・トラボルタ等
~その他~:クリスチャンサイエンスと名称や理論が似ている
しかし全くの別物。特に繋がりもない。
**2 歴史の概要**
* アメリカのSF小説家ラファイエット・ ロン・ハバード
1950年、「ダイアネティックス理論」を著書で発表
~「ダイアネティックス理論」とは~(詳細は後述)
過去のトラウマや記憶が身体に悪影響
悪い心象映像を特定し、消去することで健全さを取り戻す
→精神と身体に関する一種の哲学的健康理論
* 1952年、スピリチュアル要素を取り入れての運動を開始
* 1955年、ワシントンに自己啓発的新宗教団体を設立
この年が創立年となる。米国全土、世界各地で展開
* 1980年代半ば、日本での布教活動開始
公式HPでは、現在は5個の支部か 場所:東京・愛知・大阪
**3 設立目的・自己理解**
* 「人がその真の精神的本質を、また自分自身、家族、グループ、人類、すべての生命体、物質宇宙、精神宇宙、そして至高の存在または無限との関係を、完全かつ確実に理解している状態へと至る、正確な道筋を提供する宗教です。」サイエントロジー公式ホームページより。
→物質宇宙と精神宇宙の二元論的世界観、それと繋がる霊的自我
霊的自我の正しい認識により、個人と世界の開発を目指す
**4 ダイアネティックス理論**
* 人間の本質=内部に無限で善的な霊的自我「セイタン」
=「不滅の精神的存在」
* しかし、エングラムと呼ばれる有害物の影響により、本来の力を発揮できない状態にある。(仕組みは後述)
* これを除去して最大限の力を得ることを目指す。
* 「ダイアネティックス」は、Dia(ギリシャ語)「~を通して」と、nous(ラテン語)「心または魂」の組み合わせ
**エングラムの蓄積とセイタンへの悪影響と、その除去方法**
* 環境からの意識レベルでの影響を分析→セイタンに有用
* 他方、無意識レベルで「反応心」に蓄積されてエングラムに
→セイタンに悪影響を与える。
* 無意識レベルの「反応心」を特定しての消去が理想状態
**人間観**
* 「人間の能力は、たとえ現時点では実現されていないとしても、無限」
* 「人間は基本的に善良であり、その精神的救済は、その人自身とその同胞に懸かっているとともに、宇宙との調和の達成に懸かっている」=個人の救済と宇宙の調和との相関関係
**サイエントロジーにおける神の概念**
* 神の概念は第8のダイナミック(無限として存在しようとする衝動)と表現されている
* 第8ダイナミックは、至高の存在、全宇宙の生存の頂点
* L. ロン ハバード『生存の科学』より
「すっかり腐敗し、死に絶えつつある文化を除けば、世界史上の文化で、至高の存在があることを否定したものはひとつもありません。至高の存在に対して永続する強い信仰を持たない人間は、比較的能力が劣り、エシックスの水準も低く、自分たちにとっても社会にとってもあまり価値がありません。これは経験上の観察です。(中略)ただ観察してみただけでも、変わらぬ信念を持っていない人間というのは、人間というよりも物に近い存在だということがわかります。」
**教義**
* ユダヤ・キリスト教とは違って、決められた教義はない。
* 何かを信仰だけで受け入れるように求めることはない
→盲信だけでは意味がない
* 「サイエントロジーのオーディティングやトレーニングへの参加を通して、個人の精神的な意識レベルは向上する」
→理論を理解することが必須
* トレーニングの指導者=オーディター
【キリスト教史】ドナティスト論争(後312-314 年)
要約
カルタゴ司教としてカエキリアヌスを叙任したフェリクスが背教行為を犯していたことが判明し、フェリクスが行った叙任の有効性を巡って起こった論争。
1 背景
・ディオクレティアヌス帝による迫害(後303-313年)
・棄教者が多数発生 →やがて迫害は鎮静化
→棄教者「裏切り者(トラディトール)」の復帰をどう扱う?
2 経緯
・カルタゴの司教としてカエキリアヌスが選出
・このカエキリアヌスをフェリクスが叙任
・その後、フェリクスにディオクレティアヌス帝時代の背信が発覚
・ヌミディアの司教や司祭ら70人がフェリクスの"叙任の無効性"を主張 →対抗司教としてマヨリヌスを擁立
・312年、マヨリヌスの後継としてドナトゥスを選出
←名称の由来
・民衆を巻き込んでの暴動に発展
・314年、コンスタンティヌス帝、教会会議を招集。
聖職叙任の有効性を決議。その後、事態は沈静化。
・ドナトゥス派はその後、7世紀まで北アフリカに存続。
3 ポイント
・サクラメント(秘跡)の有効性
正当な教会の手続きによって執行された業は、執行者の倫理性で無効にならず
→教会の普遍性は、個人の性質に勝る
ーーー解説テキストーーー
ドナティスト (ドナトゥス派) ドナティスト論争 312-314 CE
【要約】
カルタゴ司教にカエキリアヌスを叙任したフェリクスが背教行為を犯していたことが判明し、叙任の有効性を巡って起こった論争。70人の反対者が対抗司教マヨリヌス、次いでドナトゥスを擁立。314年の教会会議で有効性承認。
[Summary]
The Donatist Donatist Controversy 312-314
Controversy over the validity of the ordination of Felix Caechilianus as bishop of Carthage after he was found to have committed apostasy. 70 opponents supported a rival bishop, Mayolinus, followed by Donatus. The validity approved by the Church Council in 314 CE.
【本文】
カルタゴの司教としてカエキリアヌスが選ばれた際、彼を叙任したフェリクスは、ディオクレティアヌス帝の迫害時に背信行為を犯していたとして、ヌミディアの司教や司祭ら70人がフェリクスによる"叙任の無効性"を唱え、対抗司教としてマヨリヌスを立てた(311-312年)。312年、マヨリヌスの後継としてドナトゥスが選ばれる。彼はドナトゥス派の名称の由来となった。同派は、非定住民のキルクムケリオネスと呼ばれる修道士や農民を抱き込んで、暴動による混乱は波及していった。同派の特徴である殉教讃美、熱狂主義的終末思想は、モンタヌス派と共通するところが多い。
コンスタンティヌス1世は暴動の鎮圧を試み、314年に教会会議を招集。この会議において、叙任者の人格如何に関わらず、聖職叙任は有効であるとの決議が為され、カエキリアヌスの叙任の有効性が確認された。
その後、ドナトゥス派に弾圧が加えられたがさしたる効果はなく、7世紀に至るまで北アフリカに存在し続けた。なお、アウグスティヌスが同派と論争し、彼はサクラメントの有効性を教会法的に論証し、千年王国説を退け、カトリック教会の公同性と普遍性を主張した。
「猫にもわかるマルコ福音書」
緒論
マルコ1:1
「猫にもわかる四福音書」
(元原稿『信徒の友』2018年4月号-2019年3月号所収「主と共に歩んだ人たち─四福音書が映し出す群像」)