ーーーーレジュメーーーー
【キリスト教史】タティアノス(タチアノス)120‐173年
1 ざっくり要約
・シリアの「護教家」
護教家=キリスト教の正当性を、当時の哲学的社会に対して、哲学的、ないしは
神学的に論証することに努めた神学者。
また、外部からの批判に対しては、反論を展開した神学者。
・殉教者ユスティノスの弟子
・ギリシャ哲学に対する批判を展開
・四福音書を統合した『ディアテッサロン』
・晩年、異端的なエンクラディス教団を創設
2 タティアノスの足跡と、思想や活動の特徴
・ギリシャで文学、哲学を学ぶ
・135年頃、ローマに移住
・若い時代はギリシャ哲学に傾倒
後、キリスト教に改宗
・改宗後は、アンチ・ギリシャ哲学に変貌。護教家として論陣を張る。
・殉教者ユスティノスに師事
・ユスティノスの殉教後(165年頃)、ローマを去る
ワレンティヌスのグノーシス的キリスト教に共鳴
・172年頃、東方でエンクラディス教団を創設
エンクラディス教団=グノーシス的、禁欲主義的教団
・同教団は正統的キリスト教会側から異端的と見なされた。
3 著作
『ディアテッサロン』(シリア語): 四福音書の調和を企図して一つの叙述にまとめたもの。5世紀までシリアにおいて用いられた。
『ギリシア人への言葉』(ギリシア語):ギリシア文明を批判し、キリスト教がより伝統と純粋さを保持するとして護教論を展開。
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