ーーーレジュメーーー
【キリスト教史】ヒエロニムス ーラテン教父、ラテン教会四大博士、ラテン語訳聖書「ウルガタ」翻訳
人物名:ヒエロニムス(Hieronymus、英Jerome)
生没年:342頃-420年
【要約】
初代ラテン教父。聖人。ラテン教会四大博士の一人。ローマ、アンティオキアを経てシリアの砂漠で隠修士として過ごす。教皇ダマスス1世の秘書をした後、ベツレヘムで修道院を指導。ダマスス1世の命でラテン語訳聖書の改訂版を作成(ウルガタ)。
【本文】
・初代ラテン教父。「ラテン教会四大博士」の一人。
ラテン教父:古代から中世初期、ラテン語で著述活動をした
神学者、教父
ラテン教会四大博士:アンブロシウス
ヒエロニムス
アウグスティヌス
教皇グレゴリウス1世
・聖人(祝日:9月30日)。
・ダルマチア地方のストリドン出身。
・生涯
ローマで学び、洗礼を受けた後、アンティオキアを経てシリアの砂漠で隠修士として過ごした。
隠修士:個人で砂漠や荒れ野で禁欲生活を行う修道士。
共住修道制(パコミオス)以前の個住修道制(アントニオス)
382-85年、ローマで教皇ダマスス1世の秘書を務めた後、ベツレヘムで修道院を指導し、聖書翻訳に従事した。
教皇ダマスス1世の命により、従来のラテン語訳の改訂版の作成を進め、四福音書とヘブライ語聖書を手掛けた。
最終的に「ウルガタ(Vulgata)」が成立。トリエント公会議(1545-63年)にて、カトリック唯一の公認ラテン語訳聖書として採用された。
Vulgata = editio Vulgata (共通訳)の略
古ラテン語訳の不統一を修正。中世ヨーロッパにおける事実上
「唯一の聖書」。ウィクリフ派英訳聖書などの底本にもなった。
ヨーロッパ最初の印刷本「グーテンベルク聖書」(1455)は、ウルガタ
ーーー解説テキストーーー
ヒエロニムス Hieronymus, 342頃-420年 英Jerome
初代ラテン教父。聖人(祝日:9月30日)。アクイレイア近くのストリドン出身。ラテン教会四大博士の一人。
ローマで学び、洗礼を受けた後、アンティオキアを経てシリアの砂漠で隠修士として過ごした。
382-85年、ローマで教皇ダマスス1世の秘書を務めた後、ベツレヘムで修道院を指導し、聖書翻訳に従事した。
教皇ダマスス1世の命により、従来のラテン語訳の改訂版の作成を進め、四福音書とヘブライ語聖書を手掛けた。最終的にウルガタが成立。トリエント公会議にて、カトリック唯一の公認ラテン語訳聖書として採用された。
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