2023年8月24日木曜日

セルヴェトゥス

セルヴェトゥス Michael Servetus, 1511‐53


要約

1511‐53。宗教改革者のカルヴァンにより焚刑に処せられたスペインの医師、思想家。血液の肺循環の発見者。宗教改革思想は急進的で、幼児洗礼の否定、三位一体論やキリストの神性の否定。異端審問から逃れるために退いたジュネーブにて逮捕され、処刑。


本文

 宗教改革者のカルヴァンによって焚刑に処せられた、スペインの医師、思想家。医学においては、13世紀のアラビアの医師イブン・アンナフィースが最初と見なす説もあるが、血液の肺循環の発見者として知られる。


 ヨーロッパを遍歴する中で、宗教改革者たちと親交を得て、一時宗教改革運動に共鳴するも、その思想は急進的な傾向を持ち、幼児洗礼の否定の他、三位一体論やキリストの神性を否定した。異端審問から逃れるために退いたジュネーブにて逮捕され、同地にいたカルヴァンによって焚刑の裁決を受けて没した。


 彼の死は、近代社会における信教の自由に関する問いを投げかけ、特に、フランスの宗教改革者であるカステリヨンによって、宗教上の寛容論が説かれるに至った。


 代表的著作

 『三位一体論の誤呈』(1531)。処女作。イスラム教やユダヤ教との調和が企図されている。

 『キリスト教の回復』(1553)。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

イランが「徹底抗戦」を好む宗教的背景—原油問題は長引く可能性高い シーア派最大教派十二イマーム派とメシア思想

  1. イランが「徹底抗戦」を好む宗教的背景 シーア派・十二イマーム派に固有の“メシア思想(マフディー信仰)”が深く関わる。 強硬派(ハメネイ師・革命防衛隊)が正当性を主張する際の精神的支柱になっています。後述:穏健派も存在。 2. シーア派・十二イマーム派のメシア思想とは ...