2025年5月29日木曜日

【キリスト教史解説】ポリュカルポスの手紙




<関連動画>

【キリスト教史解説】ポリュカルポス(使徒教父)について

https://youtu.be/rsatoZ4oIPE


【キリスト教史解説】使徒教父 使徒の教えを継承する者

https://youtu.be/hxFnBkkGwbk


ーーーレジュメーーー


【キリスト教史解説】ポリュカルポスの手紙 Epistle of Polycarp


🟢1 概要

時代:初期キリスト教時代の書。

🔴言語:ギリシア語

🔴分類:「使徒教父文書」(文書群)に含まれる。

    使徒教父文書=十二弟子の影響を受けた教父による書

🔴執筆者:小アジアのスミュルナの司教ポリュカルポス

🔴成立年代:110年から140年頃

・現存書簡は『ピリピ人への手紙』のみ。

・補足:パウロの「フィリピの信徒への手紙」は別。

    だが、関連性は高く、ポリュカルポスは教えを継承


🟢2 執筆の背景と目的

 1 イグナティオスの殉教死を受け、フィリピの教会に本書簡を

   送付。

 2 フィリピ教会の信仰の堅持

   迫害と殉教が背景に。殉教者イグナティオスが模範に。

 3 キリストを模範に、信仰の実践、愛と謙遜と忍耐。

 4 異端的教えに対する警戒

   特にグノーシス主義的キリスト教の教えに対して

   正統的教義の保持を勧告。

 


🟢3 内容

 1 イグナティオスを喜んで迎えたフィリピ教会への感謝

 2  信仰の堅持の勧告



🟢4 手紙の統一性の問題、文献学上の諸点==

・二通の書簡を結合させたという結合説がある。

・新約聖書文書における牧会書簡と、多くの共通点。

 具体的には……職制、用語、思想など

・ペトロの手紙一からの引用も多く認められる。

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