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【キリスト教史解説】モンタヌス(モンタノス)とモンタニズムー霊的な熱狂的終末論者
ーーーレジュメーーー
【キリスト教史解説】古代教会時代の修道院運動
・古代、中世、近世の三つの時代区分にわけられる
【要約】
当時、終末観の希薄化、改宗者増大などにより、教会は世俗化。その反動で禁欲主義が興る。 個住修道制を実践したアントニオスと、共住修道制を実践したパコミウスが起源。共住修道制は大バシレイオスにより発展。ヌルシアのベネディクトゥスはヨーロッパ修道制の祖。
1 古代末期から初期中世にかけての修道院運動
・時代的要因
a 終末到来の遅延
世の終わりは当分来ないという弛緩
世俗化
b 禁欲生活、熱狂的終末論者のモンタヌス主義の禁止
モンタヌス(-170年)
→禁欲の禁止が、世俗化に影響
c キリスト教への改宗者が増えた
世俗度が高い人が増える
→紀元200年以降、世俗化が進む
→その反動で、清い生活、禁欲生活のニーズが高まる
→自発的清貧と独身を柱とした禁欲主義
2 古代時代の修道制の二つの起源
個住修道制のアントニオスと、共住修道制のパコミウス
・3世紀末、アントニオスが個住修道制を実践
特にエジプトの砂漠や荒れ野で、単身の禁欲生活
・その後パコミウスが、個住から共同生活への転換を図る
315年から320年、南エジプトに最初の修道院を設立
・二つの形態の修道院制度は、それぞれ並行して展開
エジプト、アフリカ、小アジアにおいて
3 共住修道制を発展させた大バシレイオス
・4世紀中頃から後半にかけて
・大バシレイオス、修道院制度の整備に尽力
・修道生活を説いた『大会則』と『小会則』を執筆
・彼の共住修道制は、現在もギリシアとスラヴの修道院形態に継承
4 西方の修道制の改革者ヌルシアのベネディクトゥス
・ヨーロッパ修道制の開祖
・ヌルシア、紀元500年に個住修道生活を開始
・弟子たちのために付近に12の修道院を建てて、指導に当たる
・529年、モンテ・カッシノ修道院に移る。
・晩年、唯一の著作である『ベネディクトゥス会則』執筆
・東方的修道制の伝統と、西方独自の潮流のハイブリッド
・過度に厳格な修道生活を避け、中庸の精神を保持
・修道士の労働を重視 物心両面での自律性の確立
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