2023年7月1日土曜日

ゲツセマネ Gethsemane

ゲツセマネ Gethsemane


 エルサレム東部、オリーブ山の西麓に位置するオリーブ園の名称。「ゲツセマネ」はヘブライ語で「油搾り」を意味する。今日、その正確な位置を特定することは困難であるが、ヨハネ18:1の記述からキドロンの谷を東へ渡った場所にあったと推定される。


 十字架刑を目前にしてのイエス・キリストが、苦悩しつつ祈りを捧げた場所として知られている(マタイ26:36、マルコ14:32)。ルカ22:39-46においてはこの祈りの出来事について物語られてはいるが、「ゲツセマネ」という表記は見られない。その代わりに、イエスが「いつものように」オリーブ山に行っていた場所であったと述べられている。ヨハネ18:2も、ほぼ同様に証言している。イエスはそこで、「血の滴るように」汗を流して祈ったという(ルカ22:44)。


 現在のオリーブ山には、カトリックの「万国民の教会」、ロシア正教の「マグダラのマリア教会」、東方教会に由来し、現在は諸教派が権利を有する「聖母マリア墳墓教会」が建つ。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

【キリスト教学講義シリーズ②】第1章 イエス時代のユダヤ社会—ローマの属国支配とメシア待望

  1.イエス時代のユダヤ社会 前37年、ヘロデ大王の支配下、ユダヤは実質的にローマの属国(植民地)とされる。 重税・異民族支配に対するユダヤ人の不満。政情不安。経済的貧困。 サドカイ派:神殿祭司を中心とする貴族層。親ローマ的現状維持、利権確保。 ファリサイ派:律法学者...