サマリア人 Samaritans
エルサレムとガリラヤの間の地域に居住する、元ユダヤ人。
前722年のアッシリアによる侵攻を受け、北イスラエル王国の首都サマリアが破壊され、虜囚とされたユダヤ人に代えて多数の諸民族がアッシリアの植民政策により移住した。これにより民族混交が進み、南ユダ王国のユダヤ人と反目するようになった。
前537年にバビロン捕囚から解放された南ユダ王国のユダヤ人がエルサレムに帰還してエルサレム再建に乗り出した時、妨害工作もあったようである。
サマリア人は、自分たちこそ正統なヤハウェ信仰の継承者であるとし、ゲリジム山に神殿を建設した。律法を遵守し、聖書はモーセ五書のみを正統と認めた。ユダヤ人から見てサマリア人は異端的な分派であり、サマリア人との交際は良くは思われなかった(参照、ヨハネ4:9)。
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