2025年5月21日水曜日

【新宗教・新興宗教】サイエントロジー(教会) ーその歴史と教義 トム・クルーズは熱心な信徒

 

ーーーレジュメーーー

 **1 基本データ**

~名称~:The Church of Scientology「サイエントロジー教会」

   単にサイエントロジーと呼ばれることが多い

~本部~:アメリカ・カリフォルニア

   支部のサイエントロジー東京の所在地は、品川?新宿?

~創立年~:1955年

~創始者~:ラファイエット・ロナルド・ハバード

    (アメリカのSF小説家、1911-1986年)

~信徒数~:100ヵ国以上に800万。

    信徒として、トム・クルーズ、ジョン・トラボルタ等

~その他~:クリスチャンサイエンスと名称や理論が似ている

    しかし全くの別物。特に繋がりもない。


 **2 歴史の概要**

* アメリカのSF小説家ラファイエット・ ロン・ハバード

  1950年、「ダイアネティックス理論」を著書で発表

  

  ~「ダイアネティックス理論」とは~(詳細は後述)

  過去のトラウマや記憶が身体に悪影響

   悪い心象映像を特定し、消去することで健全さを取り戻す

  →精神と身体に関する一種の哲学的健康理論


* 1952年、スピリチュアル要素を取り入れての運動を開始


* 1955年、ワシントンに自己啓発的新宗教団体を設立

  この年が創立年となる。米国全土、世界各地で展開


* 1980年代半ば、日本での布教活動開始

   公式HPでは、現在は5個の支部か 場所:東京・愛知・大阪


 **3 設立目的・自己理解**

* 「人がその真の精神的本質を、また自分自身、家族、グループ、人類、すべての生命体、物質宇宙、精神宇宙、そして至高の存在または無限との関係を、完全かつ確実に理解している状態へと至る、正確な道筋を提供する宗教です。」サイエントロジー公式ホームページより。

→物質宇宙と精神宇宙の二元論的世界観、それと繋がる霊的自我

 霊的自我の正しい認識により、個人と世界の開発を目指す


 **4 ダイアネティックス理論**

* 人間の本質=内部に無限で善的な霊的自我「セイタン」

  =「不滅の精神的存在」

* しかし、エングラムと呼ばれる有害物の影響により、本来の力を発揮できない状態にある。(仕組みは後述)

* これを除去して最大限の力を得ることを目指す。

* 「ダイアネティックス」は、Dia(ギリシャ語)「~を通して」と、nous(ラテン語)「心または魂」の組み合わせ


 **エングラムの蓄積とセイタンへの悪影響と、その除去方法**

* 環境からの意識レベルでの影響を分析→セイタンに有用

* 他方、無意識レベルで「反応心」に蓄積されてエングラムに

  →セイタンに悪影響を与える。

* 無意識レベルの「反応心」を特定しての消去が理想状態


 **人間観**

* 「人間の能力は、たとえ現時点では実現されていないとしても、無限」

* 「人間は基本的に善良であり、その精神的救済は、その人自身とその同胞に懸かっているとともに、宇宙との調和の達成に懸かっている」=個人の救済と宇宙の調和との相関関係


 **サイエントロジーにおける神の概念**

* 神の概念は第8のダイナミック(無限として存在しようとする衝動)と表現されている

* 第8ダイナミックは、至高の存在、全宇宙の生存の頂点

* L. ロン ハバード『生存の科学』より

「すっかり腐敗し、死に絶えつつある文化を除けば、世界史上の文化で、至高の存在があることを否定したものはひとつもありません。至高の存在に対して永続する強い信仰を持たない人間は、比較的能力が劣り、エシックスの水準も低く、自分たちにとっても社会にとってもあまり価値がありません。これは経験上の観察です。(中略)ただ観察してみただけでも、変わらぬ信念を持っていない人間というのは、人間というよりも物に近い存在だということがわかります。」


 **教義**

* ユダヤ・キリスト教とは違って、決められた教義はない。

* 何かを信仰だけで受け入れるように求めることはない

  →盲信だけでは意味がない

* 「サイエントロジーのオーディティングやトレーニングへの参加を通して、個人の精神的な意識レベルは向上する」

  →理論を理解することが必須

* トレーニングの指導者=オーディター


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