ーーーーレジュメーーーー
【キリスト教】エヴァンゲリオンのキリスト教用語をキリスト教学講師が解説
<前編:旧約聖書、ユダヤ教伝承編>
1 アダム(Adam)
・旧約聖書の最初の書「創世記」における、いわゆる「天地創造物語」にて
神によって創造された最初の人間
・後に創造されたエバ(イブ)と夫婦になる
・夫婦共々、禁断の木の実を食してタブーを破り、堕罪。原罪の起源に。
・息子としてカインとアベルが生まれるが、兄のカインが弟アベルを殺害。兄弟殺人。
2 リリス(Lilith)
・ユダヤ教の口伝律法の集成とその解釈を収めた教典タルムードで、
アダムの妻として言及されている女性。
・アダムとの間に多数の悪魔を産み落とし、アダムと対立、紅海に逃亡。
・ミドラシュ(聖書の解釈・注解の書)ではーー
ピズナイという名のリリス(悪魔)で、アダムとの間に子を産む。
・ユダヤ神秘主義の教典『ゾーハル』ーー水の底から生まれたアダムの前妻
*伝承過程での発展・変容が見られ、内容は一定しない。
3 生命の樹
・古代の西アジアに広く見られる聖樹崇拝
・旧約聖書『創世記』ではーー
「善悪を知る木」(知恵の木)と並ぶ「生命の木」
・内容も図像も各地で様々だが、生命とその力を象徴し、生命をもたらす
・ユダヤ教神秘思想のカバラにおける「生命の樹」がよく知られる。
4 知識の実、生命の実
・ 「善悪を知る木」(知恵の木)ーー知識の実
「生命の木」 ーー生命の実
5 ガフの部屋
・ガフ=ヘブライ語「体」
・ユダヤ教神秘主義においてーー
第7天国に位置する「ガフの間」「ガフの宝物庫」=魂の宝物庫
ここから魂がもたらされ、子供が誕生する。
6 死海文書(しかいぶんしょ、しかいもんじょ)
1947年の最初の発見以降、死海北西部沿岸のクムランにおける合計11の洞穴から発見された、パピルスや羊皮紙の写本の総称。原語はヘブライ語、アラム語。前3世紀半ばから紀元68年頃までの写本の一群。当時のユダヤ教の一派で、荒れ野で集団の禁欲生活を行っていたクムラン教団がその母体とされている。旧約聖書の最古の写本が含まれていることでも、発見以来話題となった。
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