聖遺物崇敬
聖遺物崇拝について記録した最古の資料は、2世紀半ばの「聖なるポリュカルポスの殉教」。聖人の処刑後の信奉者たちは「宝石よりも貴重で黄金よりも価値がある」として遺灰を拾い集め、命日には集会を開いて故人を記念したという。
258年のキプリアヌスの殉教の際、斬首を控えたこの聖人のもとに人々が殺到し、亜麻布やタオルをその体に触れさせようとした(「聖なるキプリアヌスの行伝」5.4)。
『聖遺物崇敬の心性史』、講談社学術文庫
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。