2025年5月22日木曜日

【キリスト教史解説】ヒエラポリスのパピアス

 

<関連動画>

【キリスト教史解説】モンタヌス(モンタノス)とモンタニズムー霊的な熱狂的終末論者

https://youtu.be/SoC66n3YVLk


【キリスト教史解説】ポリュカルポス(使徒教父)について

https://youtu.be/rsatoZ4oIPE


ーーーレジュメーーー

【キリスト教史解説】ヒエラポリスのパピアス


==1  プロフィール==

・活動時期:2世紀頃

・ギリシア教父(活動領域:東ローマ帝国、言語:ギリシア語)

・教会史家エウセビオス(260/65-339)によれば、

 ・ヒエラポリス司教  ヒエラポリス(小アジアにあった都市)

 ・リヨンのエイレナイオス(130頃-200頃)、ポリュカルポス

  (69頃-155/56)と活動時期が重なる。

・リヨンのエイレナイオスによれば、

 ・パピアスは使徒ヨハネの弟子

 ・ポリュカルポスとも親交を持っていた。

・フリギア出身  (古代アナトリア、現在のトルコ周辺)

・著作については、オリジナルは現存せず

 エウセビオスによって断片的に伝えられるのみ


==2  モンタヌス主義的傾向==

エウセビオスによって引用された断片的記述、彼の評価から再構成されるパピアスの思想

・歴史性の強調→反グノーシス主義

・モンタヌス主義的な千年王国説への傾倒


==3 著書==

『主の言葉の注釈(報告)』全5巻

 ・使徒たちが長老に語り伝えたイエスの言葉と業の伝承。

 ・福音書には含まれないイエスの言葉を含む。

 ・原本は失われ、エウセビオスによってその断片が二次的に報告

 ・成立年代:130年から160年を想定する説が多い。


→原本が失われた理由は?

 先のモンタヌス主義。異端的と見なされた?

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